■「もっさん現象」論

ここに一大スペクタクルストーリィを以って「もっさん現象」論を発表するものとす。


さて、
岩本とか山本とか西本とか・・・

これらは、お気づきだと思いますが、いわゆる「～本」族である。

そしてこういう苗字の人は、“さん”や“ちゃん”付けになると、９９％「いわもっさん」、「やまもっさん」、「にしもっちゃん」と呼称される。
同じように、山口、出口、坂口、「～口」族は、「やまぐっさん」「でぐっさん」、「さかぐっちゃん」と呼称される。
そしてもうひとつ、高橋、湯浅、ラモス、「サ行」族は、「たかはっさん」、「ゆあっさん」、「ラモっさん」になる。「ゆあっさん」なんか、まるで北斗の拳のオープニングテーマのようだ。「ラモっさん」に至っては、ラモス瑠偉のことだか中島らものことだか、ちょっとやそっとでは判別し難いというオマケつきである。
語尾の音「と」や「ち」や「サ行」が「っ」になるのだ。

でも、呼びやすいのだ。
別に、愛称のつもりでこう発音してしまうのではない。自然と「っさん、っちゃん」になっちまうのだ。
もちろん、商談など比較的お堅い場面では、「～もと」さん、「～ぐち」さんと発音するように心がけているんだけど、ついつい、「も～、たのんますよ、やまもっさ～ん♪」と言ってしまう。
必然的に、これらの人々は何もしてないのに親しみを持たれてしまうという特典を先天的に得ているのである。

わしはこれら事例を総じて
「もっさん現象」称することにする。

「もっさん現象」は、関西弁の一種なのか？

そこで、シワの少ない脳みそをシェイクしつつ、よーく考えてみた。

すると、ひとつ思い当たった。全国ネットで知られる、同じような事例があった。
「銭形のとっつぁん」

これはなんなのだ！？
「山本」でも「山口」でもないのに「っつぁん」とは？

上記「もっさん現象」の亜種「～っつぁん」であるのか、それとも「とっつぁん」という、ひとつの固有名詞なのかという疑問も浮上してくるわけである。

「もっさん現象」の亜種説を仮採用したとして、
「とっつぁん」の派生元を遡るとしよう。
「とっつぁん」←「とっちゃん」←「とうちゃん」
・・・どうだろう？
しかしながら、これは正しい証明方法かどうかすら、わし個人では計り知れない。
ただひたすら、疑問を残すばかりである。



「もっさん現象」は方言の作用なのか、そして「とっつぁん」はこの「もっさん現象」の亜種なのか、固有名詞なのか。


よいこのみんなのご意見を拝聴したい。