■電車の中の翁

休日の電車の中でのこと。
小さなこども３人を連れた老夫婦が立っていたので、僕の隣に座っていたおねえさんとその横の人がさっと席を譲った。僕は譲ってない。
そこに恐縮しながら座ったこども３人と老夫婦。
やがて車窓を楽しみ始めた。

「おっ！ひこうき！ひこうきみえるで～。」
「おおっ！あっちにもひこうき！うおっ、うおー」
「あれはとりぷるぜぶん！？（ボーイング７７７機）」
「いっぱいとんどるなー」
「あな（ＡＮＡ）かな、あなやろうな？」


･･･おじいちゃんあなたの声、車両中に響いておりますよ。真横にいるおいらはうるさくてしょうがないですよ。


笑ったのが
「お、あれはあなや。完全にあなやなっ」
となぜか“完全”を強調して言うおじいちゃん（ANAがそんなに好きなのか）、そしたらこどもたちもそろって
「かんぜんにあなやっ」「かんぜんにあな～」「かんぜんにあなやー」
って。


和んだからうるさいのは許すことにしました。